加藤校長最終講義
カテゴリー:過去情報 更新日:2012.03.08
こんにちは、教員のハットリです。
3月6日の火曜日に加藤征校長の最終講義が行われました。講義には在校生を中心に約80名が参加しました。
加藤校長は東京慈恵会医科大学解剖学講座に勤務する傍ら、日体柔整専門学校の開校当初より非常勤講師として
解剖学、運動学を担当され、以後39年に渡って本校で教鞭をとられました。約2,300名の同窓生は全員が校長の
教え子になります。このブログのタイトルである「LOOK LOOK」も、実は校長の授業中の口ぐせからとったものです。
そんな名物講師である加藤校長も、今年度で定年退職となります。
講義の内容は、加藤校長が長年研究に携わってきた脈管系の話と、脊椎動物の骨格の話が中心でした。
脈管系の講義は「何が正常か」というサブタイトルの基、様々な動脈系の分岐パターンを紹介して下さいました。
いかに人間の体が複雑で、普段教科書で読んでいることが全てではないという事がよくわかりました。脊椎動物の骨格
についての講義では、カメやヘビなどの爬虫類から、鳥類、魚類、両生類、そしてイヌ、ネコ、キリンなどの哺乳類まで、
多くの標本を提示して頂きました。カメの脊髄神経は意外に少ないんですね。驚きました。
講義の最後には、腹膜について模型を用いての説明がありました。
教科書だけではイメージしにくいですが立体的なイメージを持つと理解しやすいですね。
(学生には少し難しかったかもしれませんが)
最終講義終了後には、学生を代表して夜間部3年生の坂下友見から感謝の花束が手渡され、参加者全員で記念写真を
撮りました(人数が多いため2回に分けて撮影しました)。
加藤校長、長い間本当にありがとうございました。
就職活動
カテゴリー:過去情報 更新日:2012.03.08
こんにちは。教員のハスヌマです。
一雨ごとに暖かさが増し、春の訪れを感じられるようになってきましたね。
学校は授業もなく、静かな校内ですが、
今日は先日国家試験を終えたばかりの夜間部3年生が、ひっきりなしに教員室を訪れています。
就職が決まった報告に来る者、就職先を探しに来る者・・・。
国家試験合格予定者たちは、4月からの研修に向けて動き出しているようです。
今日、相談に来た学生の一人は、大田区で開業している卒業生のところへ見学にいくことが来まりました。
このような形で同窓と同窓の繋がりが毎年のように生まれるのも、日体柔整の伝統の一つです。
そんな最中に、同じ夜間部3年生の北村君が、大きな荷物を引きずって教員室に入ってきました。
なんでも、父親に頼んで信州の実家から銘酒を送ってもらい、それをわざわざ持ってきてくれたのです。
お世話になったお礼に、ということなのですが、彼が帰ってから中をみてびっくりしました。
搾りたて原酒と大吟醸をいただいたのですが、大吟醸のラベルがなんと刺繍されているものなんです。
自分も初めて見ました、刺繍ラベル。
大してお世話していないのにこんな高級な日本酒を・・・、恐縮です!
でも、ありがたく頂戴致します!!
それにしても、学生たちは自分のことを相当な酒飲みだと思っているのですかね。
まあ、あながち間違ってはいないですけど・・・。
しかも、先日の宮崎君もそうでしたが、何故か自分が週一の禁酒日に定めている木曜日に持ってくるんです。
今日も禁酒令を破ってしまうことになりそうです。
というか、もう時間休をとって家に帰りたいくらいです(笑)
北村君、ありがとう。お父様にも宜しくお伝え下さい。
余談になりますが、北村君はこの1年間で最も成績が伸びた学生の一人です。
10月に行われた第1回卒業試験で、彼の成績は国家試験の合格基準を大きく下回るものでした。
しかし、国家試験に向けて彼が取り組んできた姿勢と、話している内容から、
彼の成績が飛躍的に伸びる “ 予兆 ” を、その時点で自分は感じていました。
どんな “ 予兆 ” かというと、この頃の彼は、色々な知識がつながり出して勉強が楽しくなり始めていたんです。
なので、第1回卒業試験終了後のホームルームの際に彼の名前を出し、
「北村は今回はこの成績だけど、第2回卒業試験では恐らく上位に来るよ」
という話をみんなの前でしました。
彼には無用なプレッシャーをかけてしまったかな?
とも思ったのですが、そんな心配は全く無用でした。
それからというもの、彼の知識欲に一気に火が点き、
自分の予言通りに成績は飛躍的に向上していきました。
それに伴い、質問の内容もどんどんマニアックになっていき、最後の方は自分では手に負えないほどになっていました(笑)
結果、半年前には国家試験に受かる力のなかった彼が、国試本番の自己採点で200点近く取るほどまでになったのです。
来年国家試験を受ける今の2年生からも、彼のような学生が大勢出現することを期待しています。
「あたりまえ」は、奇跡!?
カテゴリー:過去情報 更新日:2012.03.08
はじめまして。事務室の中小路です。
昨年の9月から、お世話になっております。
「人間の体って凄い!!」
校長先生の最終講義を拝聴させていただき、
見たこともないような貴重な映像を目の当たりにし、改めて感じました。
人間ひとりひとりの体の中には、たくさんの骨や筋肉をはじめ、臓器があり、
血管がわかれている場所など、人によって個性があるというお話も新しい発見でした。
それぞれの臓器がそれぞれの役割を、毎日頑張って果たしてくれているおかげで、
生きていられるのだな・・・と思うと、
生きているのではなく、生かされているのだと感じずにはいられませんでした。
2年前に左足首の靭帯を断裂する怪我をしました。
次の日から、昨日まで当たり前に出来ていたことが出来なくなりました。
松葉杖で荷物を持ち、通勤ラッシュの足早なペースに
ついてゆくことが出来ず、車で送ってもらうことに。
車椅子での買い物は、1センチの段差も一人ではのぼることが出来ませんでした。
健康な時には気づかないことに目が向くようになりました。
自分の足で、好きなときに、好きな場所へ行ける!
これって、本当に素晴らしいことで、あたりまえのことではないのだとしみじみ思いました。
あたりまえだと思っていたことが、
実は、奇跡の積み重なりによって維持?されていたのだとわかった時、
「感謝」の気持ちが生まれました。
昨年1月に、闘病中の義母が亡くなり、
「命って、人生って何だろう?」ということが頭から離れなかったときに、震災が起きました。
毎日、仕事場から帰る時、「また明日!」って言えることがどれだけ恵まれているか・・・。
「今日、生かさせていただいていることに感謝・・」をして、
毎日を大切に、心をこめて生きたいです。