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小枝先生の医学史探訪(第1回)

カテゴリー:スタッフブログ 更新日:2017.04.21

こんにちは、教員の小枝です。

今日から私がブログを担当する日は、授業を受け持っている医学史に登場する偉人たちを1人ずつ紹介していきたいと思います。

記念すべき第1回は医学の父ヒポクラテスです。

Hippocrates_rubens
ヒポクラテス胸像の版画絵。(Wikipediaより参照)

ヒポクラテスはエーゲ海南東のコス島生まれで、エーゲ海沿岸の各地を巡回医として巡りながら、
古来の医療、医学を学び細かく記録を残し、各地ですぐれた治療を行って名声を高めました。

ヒポクラテスが素晴らしいと思うのは、医療者に求めた高い倫理性と臨床を重んじたことです。
「言論によるだけの結論からは有益なことは生まれ得ないが、実証による結論からは益が生ずる」
彼は推論と論証ではなく、臨床の観察から結論を出そうとしました。

また「ヒポクラテスの誓い」は師弟の誓い、医師の戒律、守秘義務からなる医師の守るべき自律規約であり、
驚くべきは現代では常識である守秘義務がその当時から言われていたことです。

第2回は解剖学者ヴェサリウスの登場です!