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ちょっと嬉しかったこと-クラーメル金属副子を用いた上肢の固定-

カテゴリー:過去情報 更新日:2012.12.21

こんにちは。非常勤教員の蓮沼です。
昨日、夜間部の1年生に対して5回目の実技試験を実施しました。
今回の課題は、
「クラーメル金属副子を用いた上肢の固定」
です。

実は前回の実技試験(厚紙副子を用いた固定)で、自分にこっ酷く叱られた学生がいます。
この学生は、実技試験当日に欠席をしたため、翌週の授業終了後に追試験を行ったのですが、その出来は酷いものでした。
明らかに全く練習していないとわかるほどでした。
他の学生よりも1週間も練習する時間があったのに、です。
帰ろうとするその学生を捕まえて、授業に臨む姿勢、実技試験への取り組みの甘さに対して厳しく叱責をしました。
次の実技試験で「A」評価を取るくらいの姿勢で授業に臨むこと、
それが出来ないのであれば授業に出なくて良い、
とまで言った記憶があります。
すると翌週、この日はクラーメル金属副子を押さえるときに、弛んだ包帯を摘みながら麦穂帯を作っていく、ちょっと特殊な包帯法の授業でした。
手本を示すために学生を集めると、いつもは一番後ろでボケーとしているその学生が、自分の目の前で眼光鋭く見つめていました。
はじめは自分に対するアピールかな?と疑っていましたが、この日を境に彼の授業に臨む姿勢が明らかに変わりました。
そして迎えた昨日の実技試験。
彼はまるで別人のような包帯捌きで、与えられた課題を見事に巻き切りました。
惜しくも「A」評価には至りませんでしたが、今までの彼を考えると大きな進歩です。
授業以外でも相当練習を重ねたことでしょう。
そのことが何よりも嬉しく思います。
しかし、
「足持ち3年、包帯巻き一生」
です。

年明けもまだまだ包帯の授業は続きます。
今年の1年生も授業をしていて本当に楽しい学年です。
この緊張感、集中力を切らすことなく、授業に臨んで欲しいものです。
期待しています。

寒い日が続いています。
インフルエンザやノロウイルス感染症も流行の兆しをみせています。
体調に充分気をつけ(特に3年生!)、良いお正月を迎えてください。
自分は今年も飲んだくれることになりそうです(笑)
それでは皆さん、良いお年を!!

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